日本のバイヤーたちは、世界の映画祭を回って作品を買い付ける。期間中はいくつもの映画館で同時に何本もの映画が上映されるため、バイヤーたちは朝から夜まで映画館をはしごする。そのため、出だしがおもしろくない作品は途中で席を立たれてしまうこともしばしばだ。三大映画祭も含め世界各国で400以上はあるという映画祭。ちなみに、あの「おくりびと」はモントリオール映画祭で賞を受賞している。各映画祭は、開催時期が近く、バイヤーは旅から旅の連続となる。規模にもよるが、映画祭主催者は日本映画の選考のため、日本へわざわざ来日もする。その結果、招待作品が決定する。それとは別に、制作側からアプローチすることも可能だ。映画祭で上映できるかどうかは映画祭ディレクターや審査員の選考に委ねられるが、しかるべき準備と手続きを踏めば映画祭に参加できるのだ。規約に則った字幕、フィルム形式、各種資料の手配、プリントの輸送など、それなりに資金が必要になるが、国内での映画状況が思わしくないなら、マーケットを世界に求める意味はおおいにあるだろう。
(推薦)
小山薫堂さんプロフィール