感覚で自分はこのクラスでは伸びないと思い、高三の一学期いっぱいで塾の数学をやめました。学校の授業重視でいくことにしたわけですが、基礎力が十分ついていなかった自分には正しい選択でした。一年目のこのような経験から、いくらこれで成功しましたという人が多くても、やってみて自分の感覚で何か違うなと思ったら、自分流にアレンジしたり捨てたりすることにしました。これらの決意を胸に、予備校では東大クラスに入りました。クラスには文系理系あわせると全部で二十人くらいの人がいて、意外にも現役の時東大を受験したという人はほとんどいませんでした。女の子は五人だけ。すぐに仲良くなって順調に浪人生活がスタートしました。まもなく受けた模試では、東大文三の志望者のなかで順位が二十番台だったので、驚きました。この時期はまだ現役生が伸びておらず、浪人生がびっくりするような順位をとりやすいのです。とても嬉しかったけれど、自分より上にいた人たちは、今年の入試に合格して一足先に東大に通っているんだろうなあと思い、複雑な気分でした。