私なりに理解している第3世代SPAを(あえて誤解を恐れず)平易に表現すれば、「プロダクトアウト型SPAではなく、マーケットイン型SPA」ということになる。もっと言えば、「現場(店頭)の情報、反応もシステム的に反映される双方向型のコンセプトとモノづくりへの挑戦」であり、たしかにこれは世界でもまだ例がない。では現実にどうやって実現するのか。これこそ「言うは易し、行うは難し」だろう。川上のR&Dデザインスタジオによるグローバルな最新トレンド情報、クリエイティビティから、川下の現場(店頭)情報、要望等に至るまで、すべて加味、咀嚼、融合させたモノづくりに挑もうというのだ。その難度は飛び切り高いはずである。「商品開発面でも、本部と店舗が有機的、双方向的につながらない限り(第3世代SPAなんて)できっこない。これまでのSPAではそういうことは不可能だった。しかし現在のITとか通信技術を活用すれば、システムとしてそれができるはず。早急にこれを構築しないと、(国内でも国外でも)勝者になれないと思っている」(Y)そうした意も受け、同社では06年春からブログ形式の双方向型社内WEBが稼動し始めた。これは(アルバイトを含む)全社員が随時参加可能で、自由かつ活発に情報や要望をやり取りできるという大変すぐれたシステムだ。