計算上ではこうした数字が成り立つし、そのくらい時間貸駐車場は不足しているのは事実だ。この数式は、住宅街でなら実現可能かもしれないが、需要多発の都心部になるほど、実効性が乏しくなる。そこで各社、あの手この手でしのぎを削ることになる。距離を飛び超えて、利用者を吸引できる駐車場の魅力−1というわけだ。固有の独創的なものでなければならない。「それがわかれば独り勝ちですよ(笑)。日夜、考えつづけていますが、むずかしいですねえ」と、N氏も思案顔である。駐車場を使う人は気にもとめないだろうが、駐車場の魅力という見えない部分、水面下の利用動機は、業績に反映するはずだ。したがって、事業者としては、その微妙な部分をおろそかにはできない。それを距離で割りきってしまえば、話は簡単だろう。だが、あまりにも簡単すぎて、その先へ進めない。吸引力のある時間貸駐車場とは何か……。いろいろ考えることは山ほどあるわけだ。