私が卒業した学校は私立でしたし、戦前からの先生方が頑として守り続けてこられた教育法にしたがって教えてくださっていましたから、今私は感謝しています。とかく十把ひとからげに批判されがちな戦前教育ですが、かつて、戦前の日本が戦争に走ったのは、もっと別の要因がたくさん働いていたのです。昔の人の方が反骨精神が強いと思われますが、それはなぜでしょうか。「自主性がない」「権力のいいなりになる」「権威が群がる」こういった現象は、むしろ戦前よりも今の若者たちの方がよほど多いと、私は思います。反骨精神というものは、ひと通りのことを素直に学び取った後、自分で考える力がついたとき自ずと自覚めるべくして目覚めるものではないかと思います。明確な原則が打ち出されたとき、しっかりとした反論も生じるものと思います。教育勅語を放棄したときも、本来はそれに代わる「教育の心構え」をつくるべきだったのです。