日本の医療問題についてマスコミで識者たちがあふれんばかりの問題をあげるなかで、これだけはいい点だと多くの人が言うことがあります。それは、一九六一年から始まった国民皆保険制度により、だれでも、どこでも、低価格で、一定レベルの医療を受けられることだそうです。でも、これって実は絵にかいたモチ。日本には、心身に危険の及ぶ医療がどこにでも転がっています。九九年一月に起こった横浜市立大学付属病院患者取り違え手術事件は、複数の医療者が何重にも関与しながら、そのまま気づかずに手術を終えてしまったという、信じられない「事件」でした。それからというもの、「医療ミスによる事故や事件」がたびたび報道されます。感党マヒを起こすほど次々と明らかにされる医療ミスによる事故の多くの場合は、どの医療施設にだってありえると思える単純ミスがほとんどです。