持家率は低下傾向

2011-12-30

若い世代の住宅条件は社会変化を反映し、象徴する。暮らしの「梯子」の変容は、コーホート(同一年齢集団)による住宅履歴の差異を生み、より若いグループでは持家取得が遅くなった。世帯主三〇〜三四歳時の持家世帯率をみると、一九四四〜四八年生まれのグループでは四五%であったのに対し、六九〜七三年生まれのグループでは二九%にまで低下した。若年のコーホートでは住まいの「梯子」を登るための最初の「足がかり」さえ得られない人たちが増えている。

[参考情報]
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二〇世紀の後半では、より若いコーホートの住宅取得が遅れたにせよ、その持家率は加齢に応じて上昇した。世帯主が四〇歳代後半以降の時点ではコーホートによる持家率の差は縮まっていた。しかし、二一世紀初頭の若いグループにとって、暮らしの将来はいっそう不確実である。そこでは「梯子」を登るのが遅い世帯だけではなく、「足がかり」を失い、「梯子」にアクセスできない人たちが現れている。彼らが加齢にともなって「梯子」を登るとは限らない。持家取得に到達した世帯は、住宅所有を維持しようとする。