ある大手物流会社にいわせれば、物流システムの整備がもっとも遅れているのが、アパレル業界と出版業界だという。実際、華やかなイメージに彩られたアパレル業界の裏側では、非近代的な物流や取引形態が長く温存されている。だが、2000年に入ってからは、EDI(電子データ交換)による取引が進展し、商取引に関しては少しずつ近代化の道を歩み始めた。この流れを支援しているのが、国内の主なアパレルメーカーの団体組織である日本アパレル産業協会だ。アパレル業界の商取引を是正するために、アパレルメーカーと百貨店を中心とする小売業界との取引改善他業務改善に取り組んできた同協会によれば、EDIの運用は徐々に浸透してきたという。しかし、いまだに続く不透明な取引慣行がEDI定着の前に立ちはだかっている。EDIを推進しようとしても、現在の取引形態が変わらなければ、一部にしか導入されない。