売れ行きが落ちてくると「特殊ローン付き」をセールスポイントの一つにした物件が増えてきます。値引きを公にうたえないので「1000万円、五年間無利息据え置き」「1000万円、5年間公庫並み優遇金利」などといった特殊ローンで、買いやすさをアピールする売れ行き挽回の常套手段です。「事業主(デベロッパー)クレジット」と似ていますが、それと大きく違うのは、これらの特殊ローンは優遇期間が過ぎると支払いが一挙にキツクなるところです。「資金不足だが、どうしてもその物件が欲しい」という場合には、特殊ローンを使わざるを得ませんが、使わなくても何とかなるという人は、特殊ローンを使わずに、その分を値引きに振り替えさせることが可能です。つまり、この特殊ローンを使ったときは、デベロッパーはローン会社の金利と優遇金利との差額を負担するのですから、その分を目安に値引きさせるわけです。たとえば次のようになります。無利息据え置きローン(ローン会社の金利が7%で融資額1000万円、据え置き期間5年間のとき)では、1000万円×7%×5年=350万円になり、このうちデベロッパーの負担は、おおむね70〜80%なので245万円〜280万円が値引きの目安。優遇金利ローン(優遇金利が4・5%、ローン会社の金利が7%で融資額1000万円、優遇期間が5年間のとき)では、1000万円×(7%〜4.5%)×5年で125万円になり、このうちデベロッパーの負担分け70〜80%なので88万円〜100万円が値引きの目安。これらの特殊ローンの金利は、広告、パンフレットの提携ローン案内に記載してありますから、それをもとに計算してみましょう。