(1)危機感と行動
ドイツの消費者は地球環境問題について、日本の消費者ほどには危機感を持っているわけではない。けれども、日常生活を見ると、ドイツ人のほうが環境に配慮した行動をする人の割合が高い。
(2)商品の選択基準
まず、商品を選ぶ際には、以下の諸点で日独に顕著な違いがある。すなわち、「使い捨て容器に入った飲み物の購入を控える」人は、「いつも実行している」と「だいたい実行している」を合わせるとドイツでは八三・三%で、この比率は日本のそれよりも三九・七ポイント高い。「ノートや便箋などは再生原料で作られた製品を選ぶ」人は、「いつも」と「だいたい」を合わせて八二・九%で、二五・五ポイント高い。以下、同じく「いつも」と「だいたい」を合わせていうと、「プラスチックトレイの使われていない食品を選ぶ」人は五六・二%で、二一・九ポイント高い。「プラスチック製品を使わないようにする」人は七〇%で、一五・一ポイント高い。
(3)グリーン・コンシューマー度
グリーン・コンシューマー度についても、「いつも実行している」と「だいたい実行している」の合計を見ると、ドイツの消費者が日本の消費者を五つの項目すべてにおいて上回っている。すなわち、「環境に配慮した商品に積極的な店を選ぶ」(六九・三%で日本の消費者より三〇・六ポイント高い)、「物流に要するエネルギーを考慮し、地場産の商品を購入する」(六六・四%で、二九・二ポイント高い)、「環境対策を積極的に行っているメーカーの製品を選ぶ」(六六・七%で、二六・四ポイント高い)、「同じ種類の製品ならば高くても環境に配慮した製品を選ぶ」(六九・三%で、二五・九ポイント高い)、「エコマーク(ブルーエンジェルマーク)が付いた商品を優先して買う」(六一・九%で、二四・三ポイント高い)がそれである。
(4)包装に関する行動
「買い物には買い物カゴや袋を持っていく」人は、「いつも実行している」と「だいたい実行している」を合わせてドイツでは八八・六%で、日本の消費者よりも二一・五ポイントも多い。日本でも買い物袋を節約する動きが見られるが、まだまだドイツの消費者には遠く及ばない状況にある。
(5)商品の長期使用を重視する行動
「耐久消費財は可能な限り、修理して使う」人も、「いつも」と「だいたい」を合わせるとドイツでは八五%で、日本の消費者よりも九ポイント近く多い。「積極的に中古品を買うこと」を実行している消費者は、「いつも」と「だいたい」を加えると、ドイツでは三七・四%で、日本よりも二六・五ポイントも高い。